抗酸化とは?
本格的な冬が到来し、暖房やヒーターが手放せない季節になりましたね。
さて今回は「肌の酸化」をテーマに抗酸化についてご紹介させていただきます。
肌の酸化とは?
酸化とは、酸素と何かが結びつき起こる現象のことです。鉄と酸素が結びつくことでサビたり、りんごと酸素が結びつくことで切り口が茶色になったりするのも酸化現象です。人の体でも同じように酸化は起こります。
人はエネルギーを作るために酸素を取り込みますが、そのとき酸素の一部が活性酸素へ変わるのです。活性酸素は細菌やウイルスを分解する働きをする一方、環境やストレスなどの影響で増えすぎると、健康な細胞を傷つけやすくなります。皮膚の細胞が傷つくとシワや、シミなど肌の老化の原因になるのです。
抗酸化作用で肌の酸化をSTOP!
活性酸素から体を守ることを抗酸化作用を言います。抗酸化作用をもつ成分は活性酸素や抗酸化防御機構に働きかけ、酸化が引き起こす影響を減らしてくれます。
この成分は、植物由来のものや、動物性のものなど、さまざまな種類があります。
その中でも化粧品に配合されやすい代表的な成分をご紹介します。
●ビタミンC
シミ、そばかすのもととなる、メラニンの生成を抑える効果が期待できます。代表的な食品:パプリカ、ピーマン、芽キャベツ、ゴーヤ、ブロッコリーなど
imy化粧品ではビタミンC美容液、クリーンホワイト、ビューティWエッセンスに含まれています。
●ビタミンA
活性酸素の発生を抑え、取り除く働きがあります。皮膚や、粘膜をすこやかに保つ効果も期待できます。代表的な食品:レバー、フォアグラ、あんきも、うなぎ、銀鱈など
imy化粧品ではビューティWエッセンスに含まれています。
●ポリフェノール
増えすぎた活性酸素を除去し、すこやかな状態に保つ効果が期待。健康面でも注目が集まっています。代表的な食品:ブルーベリー、赤ワイン、紫芋など
●ビタミンE
紫外線のダメージから発生した活性酸素を除去し、肌をすこやかに保つ効果が期待でき、お肌だけでなく、化粧品の成分の酸化防止目的で配合されやすい成分です。代表的な食品:ひまわり油、アーモンド、ヘーゼルナッツ、落花生、あゆ、うなぎなど
●コエンザイムQ10
油溶性の成分で、活性酸素を抑制し増加を防いでくれる抗酸化作用が期待できます。細胞のミトコンドリアに働きかけて、エネルギー生産に働きかける作用もある栄養素です。代表的な食品:イワシ、サバ、ホウレンソウ、ブロッコリ、豚肉、牛肉など
imy化粧品ではディープラス クリーミィベースに含まれています。
まとめ
肌の老化が気になるときは、抗酸化に有効な化粧品でお肌のお手入れをしたい人も多いと思いますが、化粧品のパッケージや、化粧品の種類を見ると「抗酸化粧品」という種類は存在していません。化粧品で「抗酸化」の表現は認められていないからです。抗酸化作用が期待できる成分は肌の老化の原因となる酸化を防いで、すこやかで美しい肌を長く保ってくれます。化粧品のパッケージには法律で定められているため、記載できない表現ですが、化粧品の成分表示で配合されている成分を確認することができます。
ぜひお化粧品選びの際にチェックしてみてください♪
この記事の監修
【株式会社アイ.エム.ワイの総括製造販売責任者】
薬剤師の資格を持ち、アイエムワイ製品の製造販売において総括的な責任者。専門的な知識をもってTOPICSを監修しています。
【参考資料】
①米井 嘉一他、皮膚老化概論:酸化ストレスと糖化ストレス、日本化粧品技術者会誌/53 巻 2 号、p. 83-90(2019)
②高橋 典子他、ビタミンAとβ- カロテンによる疾病の予防と治療、オレオサイエンス 第14巻第12号p523-528(2014)
③阿部 一、特集-脂溶性ビタミン研究70年-ビタミンEの臨床研究の流れとトピックス、Vitamins (Japan), 94 (3), 166-173 (2020)
④池田彩子、抗酸化ビタミンの体内動態とその生理作用、日本栄養・食糧学会誌、58 巻 6 号 p. 343-350(2005)
⑤宮 澤 陽 夫、ポリフェノールの経口摂取と生体内抗酸化作用、〔Nippon Nogeikagaku Kaishi Vol.73, No.5, p.532~534(1999)
⑥斎藤芳郎、コエンザイムQ10の美肌、抗老化採用におけるミトコンドリアの移行の意義、コスメトロジー研究報告、Vol19(2011)
⑦日本食品標準成分表2020年版(八訂)