「リポソーム」「ナノカプセル」とは?…実はすごい技術なのです。
化粧水や美容液を選ぶ時に、「リポソーム」や「ナノカプセル」といったキーワードを目にすることはありませんか?
「リポソーム」や「ナノカプセル」は、丸くて小さいカプセルの中に美容成分を閉じ込めるような技術のことですが、具体的にはどのようなものなのでしょうか。詳しく解説していきましょう。
「リポソーム」と「ナノカプセル」って何?
「リポソーム」と「ナノカプセル」はほぼ同じ意味で使われています。リポソーム(Lipo-Some)とは、直訳すると脂質(油)の小さい物質…というような意味になります。
Lipoは脂質、Someは生物学用語で日本語に変えると「〇〇体」のような意味を持ち、細胞など小さな物質を表す際に使われます。その名のとおり、リポソームはレシチンなどのリン脂質でできた何層にもなるカプセルの中に有効成分を閉じ込めて、人の体の中に確実に届ける技術のことです。元来、医療分野で薬を体内に届けるために開発された技術でしたが、現在では多くの化粧品にも採用されるようになったのです。特に、水溶性の有効成分は肌の奥に届けにくい性質があるため、この技術はとても素晴らしいものなのです。
メリットについて
肌の奥までゆっくり有効成分を浸透させる
肌の表層はラメラ構造といって、水と油が混ざり合った膜のような状態になっています。これがバリアの機能を果たしていて、体の中に異物が簡単に入り込まないようにしているのです。化粧品の有効成分も肌の奥までしっかり届きにくく、ビタミンC誘導体など肌の奥でチカラを発揮するものは肌の奥に届かなければ効果を期待できないのです。カプセル化することで、そのような美容成分を肌の奥まで届けることができるのが大きなメリットです。
劣化しやすい不安定な成分を新鮮な状態で保つ
有効成分の中には酸化で劣化しやすいものもあります。「誘導体」という形にしているものは肌に触れた時点で誘導体ではなくなり、劣化し始めます。せっかく高価で優秀な成分なのにもったいないのです。 しかし、カプセルの中で守られていれば配合した状態の新鮮なままで肌の奥まで届けられます。カプセルは、浸透しやすくしながら中身が劣化しないように保護もしてくれるのです。
■ 「リポソーム」と「ナノカプセル」の技術を採用したimy化粧品
deeplusシリーズ「ディープラス発酵プラセンタ液」リポソーム×発酵プラセンタ原液
ノーファンデの「すっぴん」を育むことをテーマにしたディープラスシリーズオススメの美容液
プラセンタを発酵熟成*1させ、さらに肌への潤いを与える特殊なカプセル*2を内包させた大人気美容液。今使っている化粧品にプラスするだけのエイジングケア※1です。浸透※2とハリ、しっとりした明るい※3ツヤを感じてください。
もっと詳しく見るO2うる肌シリーズ「エモリエントクリーム」ナノカプセル×フルーツ内包エキス
乾燥スパイラルを断ち、より強い美肌へ、しっかり「奥」に届けるスペシャルクリーム
乾燥→肌荒れ→さらに乾燥…そんな乾燥の悪循環を起こした素肌のために生まれた機能性クリーム。セラミドなどバリア機能を助けてくれる保湿美容成分*3に加え、乾燥など肌ダメージを抱えた部分を集中ケアする特殊なフルーツ内包カプセル*4を配合。ベースのマイナスイオン酸素水*5によって乾燥部分にすばやく届き、肌をなめらかな状態へ整えていきます。乾燥からくるざらつき、開き毛穴、たるみ毛穴でお困りの方にオススメのクリーム。乾燥知らずのもち肌を体感してみてください。
もっと詳しく見るまとめ
「リポソーム」や「ナノカプセル」の技術によって、通常では行き届かないところまで美容成分が届けられることがお分かりいただけましたでしょうか。美容成分がしっかり届くことで効果を実感しやすくなります。肌のハリ・ツヤ不足を抱えている方、乾燥を感じがちな方はいちど試してみてください♪
※1 年齢に応じたケア
※2 浸透は角質層まで
※3 保湿効果により
*1 サッカロミセス/(黒砂糖/プラセンタエキス)発酵液(保湿成分)
*2 水、リン脂質、トレハロース、ベタイン、キサンタンガム(整肌成分)
*3 ローヤルゼリーエキス(保湿成分)
*4 システイン/オリゴメリックプロアントシアニジン(保湿成分)
*5 恒pH性酸素水
この記事の監修
【株式会社アイ.エム.ワイの総括製造販売責任者】
薬剤師の資格を持ち、アイエムワイ製品の製造販売において総括的な責任者。専門的な知識をもってTOPICSを監修しています。
【参考資料】
① パートナー薬剤学改訂版4版(南江堂),第5章 ドラッグデリバリーシステム(DDS,薬物送達システム)
② 菊池寛,リポソームの機能と医薬への応用,膜(MEMBRANE),34(6),328335(2009)
③ 内藤昇,リポソームの化粧品への応用,膜(MEMBRANE),31(4),221-223(2006)
④ 河野健司,リポソームを機能化するための高分子材料,Drug Delivery System,23-6,2008